タフティングであの柄の玄関マットを作ってみよう【後編】
注) 今回の記事は後編です。
前編をご覧になっていない方はぜひ以下の記事もご覧くださいm(_ _)m
それでは、仕上げ編いってみましょう♪
●接着剤を塗っていこう
今回使用するのはセメダインのクッションフロアー用。
ゴム系のラテックスですね。
木枠にクロスをつけたままタフティングをした面(ラグの裏になる面)に接着剤を塗っていきます。
容器から毎回すくい取っても良いのですが、刷毛についた毛糸のカスが中に入ってしまうのが嫌なので、画像のように直接垂らして伸ばしていく作戦で進めていきます。
まんべんなく全体に、毛糸の隙間に接着剤が入り込むように塗りました。
接着剤の塗りが甘いと、完成時に毛糸が抜けてしまうのでしっかりと塗布しましょう。
●しっかり乾燥させよう
画像では洗濯物のように干していますが、木枠から外さずに乾燥させても全く問題ありません。
各接着剤に準じた乾燥時間でしっかり乾かしましょう。
●接着剤の安全性について
ところで、こういった建築資材系の商品って人体への影響や安全性って気になりませんか?
今回使用した接着剤にはF★★★★(エフフォースター)と書いてありました。
なんとなく★って五つが最高って考えがあったんで、ちょっと気になり調べてみました。
まずFとはホルムアルデヒドの発散濃度を示した基準らしく、★の数が多いほど安全性が高く、四つ星がMAX。
という事だったので、今回使用した商品は安全性は最高等級の商品だったようですが、
臭いはかなりキツめです。
どうやら安全性=無臭という訳ではないみたいですね。
塗布作業の際に臭うだけなら良かったのですが、乾燥後も同じ臭いが消えなかったのでラグに使うには不向きかもしれません。
私は今はこの接着剤に替えました。
気になる臭いも少なく、お値段もお手頃でオススメです。
●クロスを整えよう
乾燥も終わり、完成が近づいてきました。
次は余分なクロスをカットし整えていきましょう♪
余ったクロスは折り返してラグに貼り付けいくので、ラグとの間を1cm程残すようカットしましょう。
今回は直線なのでそこまで重要ではありませんが、後工程のために縦にも切り込みを入れていきます。
カットし終えたらクロスをグルーガンでラグの裏面に貼り付けていきます。
この時、矢印の方向に気持ち引っ張り気味に張り付けるとキレイに仕上がります。
引きすぎると毛糸の打ち込み具合によってはクロスが見えてしまうので、本当に気持ちって感じです。
こんな感じになればOKです。
●裏地を貼り付けよう
次は裏地を貼り付けていきます。今回はスプレーのりを使用します。
スプレーのりも様々な製品がありますが、試しに購入したコチラの商品で問題は無さそうです。
裏地に使用する布(今回は100均のフェルト)を適正サイズに切りスプレーしていきます。
スプレーをする範囲ですが、○で囲んだ部分のグレーの毛糸にはかからないよう気をつけましょう。
先ほどグルーガンで貼り付けたクロスに少しかかるかな?くらいを意識しスプレーしましょう。
裏地とラグの間に多少の隙間が出来てしまいますが、この後処理していくので大丈夫です。
まんべんなくスプレーしたらしっかりと圧着させます。
半分ずつ仕上げていく感じで作業しましょう。
私は下に何も敷かずにやってしまいましたが、慣れるまでは糊がはみ出しても問題ないよう、新聞紙など汚れてもいいものを敷いた方がいいですね。
またスプレーのりを使用する際は、マスクの着用や換気もしっかりとしましょう。
●裏地の仕上げ作業
裏地を貼り終えたらラグのサイズに合わせカットしていきましょう。
今回はラグと同じサイズに裏地を張っていくので、裏地をラグ本体より内側に切らないよう注意しましょう。
裏地の処理方法に関しては様々なやり方があるので、お好みの方法でやってみましょう。
最後にスプレーの工程でのりが付いていなかった部分をグルーガンで固定していきます。
グルーガンをつけるのはクロスの部分まで。
グレーの毛糸部分には付かないようにしましょう。
●バリカンで整えよう
いよいよ最後の工程です。
バリカンとハサミを使い整えていくのですが、その前に手で取れる糸くず等はとっておきます。
次にバリカンでラグを刈っていきます。
今回のように直線的で流れのあるデザインの場合、流れに沿って刈っていくと段差が出来ずキレイに仕上がります。
刈り込みの作業、輪郭がハッキリして一気にそれらしくなってくるので楽しいんですよね。
ご自身が納得した時が止め時ですが、刈り過ぎてしまうとラグがぺったんこになってしまうので注意しましょう。
今回使用したバリカン、本来はペット用のバリカンです。
調べてみるとラグ専用の大きなバリカンもありますが、入門用としては全く問題なしでした。
速度調整も出来るのでオススメです。
最後にハサミで境目を整えます。この工程で更に輪郭がしっかりと出て完成度が上がります。
はみ出している毛糸も切っておきましょう。
ここも切り過ぎに注意です。
●完成
あの柄マットの完成です!
よく見ると線の曲がりや歪みなど目立ちますが、直線的じゃない感じが手作りならではの味って感じで大満足です♪
まとめ
という事で何とか一作目を形にすることが出来ました。
実際に作業してみて分かった事の1つに、クロスに対して斜めに直線を打つ事の難しさがあります。
今回制作した
斜め直線を多用したデザインの場合、
この様にあらかじめ45度傾けて下書きすれば、斜めに打つ回数が激減するので完成度が上がると思います。
今回は木枠の天地に余裕がなかったので無理だったので、やはりフレームは大きければ大きいほど良いですね。
少しずつ環境も整えていきたいと思います。
それでは、
have a good tufting life!